夫・妻が転勤!自分も心機一転、転職して新しい土地で頑張りたい!
でも、配偶者の転勤を転職理由にしてしまうと面接官からの印象が悪くなるのでは?と不安になる方も多いですよね。
確かに、次に夫・妻が転勤したらまた辞めてしまうと思われてしまいかねません。伝え方が重要です。
この記事は以下のような事情で転職活動している人向けです。
・配偶者が今後も転勤する可能性があるけど転職したい人
・配偶者の転勤がきっかけで転職するけどキャリアアップしたい人
・配偶者の転勤を面接で言っても良いのか迷っている人
私は夫の転勤がきっかけでしたが総合職としてキャリアアップして転職に成功しました。
体験談も交えた記事なので、参考になれば幸いです。
転職・退職理由は夫・妻の転勤、印象はマイナス?
はっきり言ってしまうとマイナスです。
少なくともプラスになることはありません。
なぜマイナスなのか。
面接官の立場から考えたら、せっかく採用するなら長く働いてくれる人を選びますよね。
転職・退職の理由が「配偶者が転勤したから」では、また次の転勤のタイミングで辞めてしまうのでは?と思われても仕方ないでしょう。
私が面接を受けた時にも必ず、「次に旦那さんが転勤したらどうする予定か」聞かれました。
じゃあ一体なんて答えるのが正解なの?
転職・退職の理由の答え方を見ていきましょう。
夫・妻の転勤が転職理由の場合の面接対策
対策として大きく2つ、あらかじめ答えを準備しておきます。
・転職理由は何ですか?という質問に対して
⇨夫・妻の転勤以外の前向きな理由を用意しておく
・夫・妻が次に転勤したらどうしますか?という質問に対して
⇨以下に述べる模範回答通りに述べればOK
まず、面接で聞かれる「転職理由」に、必ずしも本当のことを答える必要はないことを頭に入れておいて下さい。
多くの転職サイトで「嘘は良くない」と書いています。
転職エージェントからも、本当のことを言ってください、と言われます。
しかし、配偶者の転勤という自分の能力ではない部分で合否を判断されるくらいなら、多少の嘘は大目に見ても良いと私は思います。
そもそも、配偶者の転勤は結婚の予定や子供を産む予定か、と言った質問と同じく面接で触れてはいけません。
それでも聞いてくるのですから、面接だってビジネスと割り切って戦略的に有利な回答を準備しましょう。
転職理由は何ですか?という質問に対しての対策
たとえ、本当の転職・退職理由が配偶者の転勤だったとしても、メインは別の理由を用意しましょう。
転職理由の基本的な考え方は以下の通りです。
前職では努力したものの、ここが物足りなかった、実現できなかった
⇨御社でならできると思い、応募しました。
つまりは志望理由にすり替え、ですね。
例えばこんな感じ。
リクナビネクストの例文です。
年功序列の風土があり、先輩から決められた商品を案内することが求められていました。顧客との接点を強めて売り上げに貢献したく、企画提案や新規開拓をしたいと伝えたのですが、そのチャンスを与えてもらえませんでした。提案力を高めて、売り上げに貢献できる営業として活躍したいと考え、幅広い商品が揃っていて、若手でも参加できるチャレンジ制度をお持ちの御社に応募しました。
リクナビより
このような前向きな転職理由にプラスして、
・配偶者の転勤
・社内で相談したが自分も異動を希望したが叶わなかった。
・御社であれば希望の地域で働くことができる
ことを伝えます。
ポイントは始めから転職ありきではなく、社内で問題を解決しようとしたことを伝えること。
転職を考える前に、社内で努力した旨を伝えることですぐに辞める人ではない、とアピールできます。
先ほどの転職理由の例にこのポイントを加えてみます。
年功序列の風土があり、先輩から決められた商品を案内することが求められていました。
顧客との接点を強めて売り上げに貢献したく、企画提案や新規開拓をしたいと伝えたのですが、そのチャンスを与えてもらえませんでした。
そんな中、配偶者の転勤が決まり、社内で相談したものの希望地域への異動は難しいと言われました。
御社であれば、希望地域で提案力を高めて、売り上げに貢献できる営業として活躍したいという思いを叶えることができると思い、応募しました。
このように、
前向きな転職理由➕希望の地域で働ける
2つをセットで伝えると配偶者と一緒に住みたいから転職したいんだなと思われるのを防げます。
夫・妻が次に転勤したらどうしますか?という質問に対しての模範回答
この質問、私が受けた面接では必ず聞かれました。
この質問に対して「いやそこまでは考えていません…ごにょごにょ」などと答えてしまうと一発で落ちます。
以下のようにきっぱり回答して乗り切りましょう。
というか、これ以外の答えはありません。
回答例1
「今後も転勤がないとは言い切れませんが、少なくとも3年は次の転勤がある可能性が低いと夫(妻)から聞いています。」
回答例2
「夫(妻)が転勤するとしたら東京ですが、御社は東京にも支店があります。異動できるタイミングまではしばらく別居しても良いと考えています。」
回答例1と2を組み合わせて伝えましょう。
3年あればある程度会社にも慣れて異動もしやすくなるなるタイミング。
私はこの理由を転職理由として面接中に答えて5社面接して3社、通過しました。
なお、面接している会社に支店がない場合は以下のように答えました。
「次回の転勤にはついていかず、単身赴任してもらうということで夫(妻)と話し合っています」
先のことなんて誰にもわかりません。
仮に配偶者が再び転勤して会社を辞めることになっても、
「面接の時こう言ってたじゃん!」
なんて言われることはまず、ありません。
自信を持って言えば大丈夫です!
夫や妻の転勤が転職活動のきっかけであることを隠しても良い?
隠してもバレないなら良いと思います。
配偶者の転勤という不利な条件をバレることなく隠せるのならむしろ隠した方が良いと個人的には思います。
嘘をつくことをおすすめするのではありませんが、そのくらい配偶者の転勤を理由にするのは不利になると転職活動を通して実感しました。
配偶者の転勤を隠すにはそれなりに事前にストーリを練る必要があります。
転勤先について行きたいから転職活動をしている場合、転居を伴う転職になるわけですから、面接官からは以下のようなことを聞かれると予想できます。
・結婚していますが、引っ越しが必要ということについて奥さん(旦那さん)の了承は得ていますか?
・なぜ、今東京に住んでいるのに大阪の会社を選んだのですか?
こう言った質問にすらすら答えられるようなストーリーが必要です。
おすすめは、配偶者が出身地にUターンするための転職です、という設定。
「配偶者が家業を継ぎます」
「配偶者がUターン希望で転職しました」
「配偶者の両親が高齢のため近くに住みたい」
などを希望勤務地の理由にします。
自分の出身地にせず、配偶者の出身地にすることがポイント。
自分の出身地だと出身高校の話や地元の人は誰でも知っているであろう話題についていけないからです。
転職後もバレないようにストーリーを練る必要がありますし、小さい街ですとバレる可能性があるのであくまでもご参考までに。
夫の転勤が転職理由の場合の面接対策まとめ
いままで述べたことをまとめます。
転職理由は何ですか?という質問に対して
前職では実現できなかったことを転職で実現したいという前向きな転職理由
+御社なら希望勤務地で働ける
という形に転職理由を考えます。
夫・妻が次に転勤したらどうしますか?という質問に対して
・しばらく配偶者は転勤予定はない
・配偶者が転勤しても自分も異動できるまで働く
or単身赴任してもらうことで話し合い済み
と伝えます。これ以外の正解はないです。
配偶者の転勤を隠してもいい?
バレないようにストーリーを練る必要あり。
でも、面接で不利な状況からスタートを回避できます。
配偶者の転勤で始める転職活動では悔しい思いをするかもしれません。
私も、面接で夫の転勤のことばかり聞かれて、私自身のことには全然触れられないこともありましたし、書類選考で不合格の理由に配偶者の転勤と言われたこともありました。
でも、ちゃんと内定をくれる会社もあります。頑張ってください!